記事の目的
この記事は、GADHA第1回方針会議の概要と、そこで話した内容を共有するために作成しました。
GADHAに参加したい方や、外部の方向けに、透明性の高い運営をしてまいります。
企画会議の目的
GADHAは、「教える-教えられる」関係ではなく、共に学び変容することで被害者を減らし、ケアのある社会を実現することを目指しています。
そのため、どのような活動をしていくのかということについても、積極的にメンバーと交流しながら検討することが重要です。
実際に企画を立案し、実行する際に、主催者以外が推進を担当できるような会を目的として開催しました。
参加は自由参加としており、今回は2名の方が参加してくださいました。
議題1.活動方針について
こちらにまとめた方針について、まずは意見交換を行いました。概ね好意的なコメントをいただきましたが、提案を受けて2つのことを強調しました。
- 学習を自己目的化せず、実際に言動の変容によって被害者を減らすことが目的であること
- ハードルの低い参加から、より深く主体的な参加まで幅広い関わり方が可能なこと
議題2.アイデアの発散
続いて、上記の活動方針に照らして、どのような活動を行うと良いのか、アイデアを募りました。
- 本を読み、学んだことを手紙の形でまとめる読書会
- 当日にオーディオブックを聴きながら感想を述べ会う読書会
- パターンランゲージ作り
- 認知行動療法を用いた少人数グループでの行動変容ワーク
- 応用行動分析的手法を用いたピア加害者行動変容プログラム
- モチベーションを保つための日報チャンネル
- ストレッチやマインドフルネス、表情筋などフィジカルな手法共有
- 改善度合いがわかる尺度の開発
など、多様なものが共有されました。
議題3.アイデアの収束GADHAの
これらのアイデアを自由に話した後、具体的に負担感やミッションとの適合具合、進め方などについて相談し、アイデアを収束していきました。
収束の際に重視したのは
- 主催者側・参加者側ともにハードルを下げるものは徹底的に下げること
- 逆にコミットを必要とするものも用意すること(参加度合いの幅を作る)
- まずは小さく始めて改善していくことです
結果として、以下のアイデアが動きだすことになりました。方針
1.モチベーションチャネルの開設
目標を定めて毎日その結果を共有するslackチャネルを開設します
2.認知行動療法ワーク
自分の加害行動の裏にある自動思考を分析・共有する場を作ります
3.手紙を書く読書会
課題図書を決め、事前に読んで「学びの手紙」を書いた上でそれを共有する会を作ります
4.パターンランゲージ
これまで頻発した加害状況を分析し「次からはこうする」というパターンにまとめます
全てがうまくいくわけではないと思いますが、小さく動き始めていきます。
今後
今回、初めての企画会議でしたが非常に実り多い会となりました。
今後も定期的に企画会議を開催し、主催者を含む変わりたいと願う加害者の声を集め形にすることで、加害者の変容を促し、被害者を減らし、ケアのある社会の実現を目指して活動していきます。
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終わりに
G.A.D.H.A(Gathering Against Doing Harm Again:ガドハ)は、大切にしたいはずのパートナーや仲間を傷つけたり、苦しめたりしてしまう「悪意のない加害者」が、人との関わりを学習するためのコミュニティサービスです。
当事者コミュニティとイベントの運営、加害者変容理論の発信、トレーニングなどを行い、大切な人のために変わりたいと願う「悪意のない加害者」に変容のきっかけを提供し、ケアのある社会の実現を目的としています。
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